食生活が豊かになり日本人の大腸疾患は年々増えつつあります。それらに立ち向かうべく、自らが潰瘍性大腸炎だった思春期の経験を元に外科医の石井洋介氏が中心になって開発している大腸菌擬人化アプリ『うんコレ』が話題になっています。
ゲームファンならすぐお分かりの通り人気ブラウザゲーム『艦隊これくしょん-艦これ-』にヒントを得ているものです。現在は2016年中無料公開を目標に開発が進められています。
■開発母体は「日本うんこ学会」
大腸疾患は自覚症状があってもギリギリまで病院に行かない人が多いそうです。それゆえ病気が見つかったときには手遅れということも。
『うんコレ』は理想郷ウントピアに住む大腸菌を擬人化した美少女たちにトイレで排便したうんこの様子を報告することでゲームを進めることができます。報告された美少女は大腸菌をまとい大腸疾患と戦う、という斬新な内容。
■目的は排便観察と大腸癌検診普及
このアプリ、ゲームをして楽しむだけではなく、うんこの色やかたさ、排便の頻度などをアプリに入力=大腸菌美少女に報告していくことにより、うんこに問題がある場合はアラートが表示されるという優れもの。
もちろんアプリだけでは病気を治したり細かい検診ができたりはしません。このアプリの延長線上に健康意識を高め検便や大腸癌検診などに繋げられるような仕組みを計画しているとのことです。
早期発見早期治療はどの病気においても重要です。排便観察を毎日することの重要性を、このアプリでより認識してほしいものです。
▼うんコレ公式ホームページ
http://unkore.jp/
(文:貴崎ダリア女王)