河野克俊統合幕僚長
共同通信社

 参院平和安全法制特別委員会は2日、安全保障関連法案の一般質疑を実施した。共産党の仁比聡平氏は、独自入手した防衛省の内部資料とする文書を示し、自衛隊トップの河野克俊統合幕僚長が昨年12月の訪米時、米軍幹部に安保法案が2015年夏までに成立するとの見通しを伝えていたことが判明したと指摘した。中谷元・防衛相は「資料がいかなるものか承知していない」と確認を避けた。

 仁比氏は「統幕長は法案の具体的検討もない段階で勝手に認識を示したのか」と批判。中谷氏に文書を手渡し、事実関係の調査を求めた。

 仁比氏が取り上げたのは、河野氏と米軍幹部の会談結果の報告書とみられる。