選ばれし8人に名を連ねたペ・ドゥナに直撃! ウォシャウスキー姉弟の最新ドラマ『センス8』が『Netflix』で配信中 | ニコニコニュース

ガジェット通信

世界中の映画、テレビドラマ、ドキュメンタリー、アニメ作品の他、ハイクオリティのオリジナル作品も数々ラインアップしているインターネット動画配信サービス『Netflix(ネットフリックス)』が、ついに9月2日より日本でのサービスを開始しました。

そんな『Netflix』が誇る豊富なオリジナルコンテンツの中で、今回注目したのは『マトリックス』のラナ・ウォシャウスキー&アンディ・ウォシャウスキー監督が制作するドラマシリーズ『センス8』。世界の8都市にいる見知らぬ男女8人が突然お互いの感覚や体験を共有できるようになり、それをキッカケに何者かに追われることになってしまうドラマチックスリラーです。

ガジェット通信では、主要キャスト8人のうちの1人、ソウル在中の地下ファイター兼ビジネスウーマンである“サン”役を演じたペ・ドゥナさんを直撃。映画『リンダ リンダ リンダ』(山下敦弘監督)、『空気人形』(是枝裕和監督)などに出演して日本でも人気の高い彼女に、今作で演じるキャラクターや作品の魅力についてあれこれ聞いてみました!

――『センス8』シーズン1全12話、夢中になって2日間で一気見しちゃいました!

ペ・ドゥナ:あら、ありがとう! そしてお疲れさまです(笑)。

――物語の設定がいかにもウォシャウスキー姉弟っぽい作品だと思いました。監督とは映画『クラウド アトラス』『ジュピター』と連続でお仕事をされていますが、本作の脚本を最初に読んだ時の感想をお聞かせください。

ペ・ドゥナ:最初にこの作品について聞いたのが、実は『ジュピター』の撮影中だったの。ドラマシリーズで“武術に長けたビジネスウーマン”を描きたいと聞いて、まずそのキャラクターにとても魅力を感じたわ。ビジネスウーマンにしてもファイターにしても初めての体験ができると思ったから。シナリオをもらってからは、壮大なストーリーでグローバルな作品だという印象を持ったわね。社会問題や様々な地域の文化が描かれていて、私自身もすごく期待できたの。

――シナリオの段階で、すぐに映像はイメージできましたか?

ペ・ドゥナ:ストーリーは理解できつつも、果たしてどうやって映像化するのかというアイデアはなかなか浮かばなかったわね。その点はラナ&アンディ監督が天才的な感覚を持っているから、私はただ演技に徹するだけだったわ。私自身も完成した作品を観て、こんな風に話がつながっていくんだとビックリしちゃった(笑)。

――確かに、ご自身のシーンを撮影しているだけでは作品の全体像を把握しきれなかったのではないかと推察します……。感覚を共有する8人がそれぞれ別の国々の人たちということもあり、映像上ではロケ地も世界中を飛び回っているように見えました。実際はどうだったのでしょうか?

ペ・ドゥナ:この作品はグリーンバックを活用した場面がほとんどないの。実際に現地に行って、その国のスタッフやキャストと撮影した映像で構成されているわ。この作品に携わることができて誇らしく感じる理由のひとつがまさにその点ね。インドの結婚式場も、ナイロビの荒れた道端も、アイスランドの大自然も、実際に現地で撮影をしているからこそ臨場感があるのよ。例えばシカゴで花火が上がるシーンはアメリカの独立記念日よね。本当にその日、7月4日に合わせてロケをしているの。凄いでしょ(笑)?

――メキシコやインドなど、お祭りで大勢の人がごった返すシーンは他にもありましたけど、まさかそれも……?

ペ・ドゥナ:もちろんそうよ! あとはサンフランシスコのパレードも印象的だけど、あれも実際のパレードの日に合わせて撮影しているの。だから集まった人たちはエキストラじゃないのよ。

――本当にスケールが大きい作品ですね。おそらくアジアで最もウォシャウスキー姉弟のことを熟知していると思うのですが、撮影現場ではどんなお二人なのでしょうか?

ペ・ドゥナ:それぞれのシーンに対して明確なアイデアを持っている人たちね。8人の主要メンバーについて細かく理解した上で、あれほど丁寧に内面を描き分けられる監督は少ないはず。『マトリックス』のような作品イメージからビジュアルの面で秀でている監督と思う人も多いかもしれないけど、それに加えて、演技や世界観の作り方などについても素晴らしい才能を持っているわ。

――サンという役は他のキャラクター同様に自分が置かれた状況に対して困惑しつつも、序盤から前向きに運命を受け入れている強い女性だと感じました。

ペ・ドゥナ:そうね、家族のために自分を犠牲にできる、成熟した女性だと思う。ただ、運命を受け入れたというよりは、“感情を隠している”というのが当てはまるかもしれないわね。メディテーション(瞑想)するシーンが多いのは、そういう彼女の性質が反映されているからかもしれないと思うの。

――なるほど。他のキャラクターは恋愛描写が豊富な一方で、サンは家族とのシーンが多いのも印象的でしたよね。

ペ・ドゥナ:ソウルを舞台にした私のシーンでは、監督が“家族の物語”を描きたかったそうなの。他の国や地域と比べて、韓国社会は家族というコミュニティをとても大切にする。それを劇的に描きすぎていると言えなくもないけど、父と娘の物語にフォーカスしたのはそういう理由よ。

――シーズン2以降で、またどのように展開していくのか今から楽しみです。

ペ・ドゥナ:今後もサンという女性が家族との話だけに終始するのかと言ったら、そんなことはないと思うの。無尽蔵に様々なことが描ける可能性を持った作品だから、どう展開していくかはオープンな状態よね。

――シーズン1では悩んだり困ったりする姿が多かったので、ぜひ笑顔を見たいです! ちなみに、ご自身が作品のように誰かと感覚を共有ことができるとしたら、どんな人とつながってみたいですか?

ペ・ドゥナ:うーん、お互いに持っていない才能をカバーし合える人が良いわね。例えば……、数学者、科学者、経済の知識が豊富な人、銀行員も良いかも。クリエイティブな才能は私が頑張るから、他の苦手な部分を助けて欲しい(笑)。『センス8』もそれぞれが持つ才能でお互いのピンチを助け合う展開が面白いから、注目して楽しんで欲しいわ。

――本日は、ありがとうございました!

(撮影:wosa)

センス8予告編(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=qV8eGdHG4oo

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http://getnews.jp/archives/1104704

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