高齢者の貧困が深刻--"生活保護受給世帯"が過去最多、高齢者世帯が49.2%
厚生労働省は2日、2015年6月分の被保護者調査の結果を発表した。それによると、6月時点の生活保護受給世帯は前月比3,416世帯増の162万5,941世帯となり、2カ月連続で過去最多を更新した。前年同月比では2万1,527世帯増加した。
○高齢者世帯、全体の49.2%占める
生活保護受給者数は前月比1,686人増の216万3,128人で、3カ月ぶりの増加。前年同月比では4,288人増加した。
世帯別に見ると、高齢者世帯(男女とも65歳以上の世帯、またはこれらに18歳未満の未婚者が加わった世帯)が全体の49.2%に当たる79万6,455世帯(前月79万3,658世帯)でトップ。以下、働ける世帯を含むその他の世帯が27万3,823世帯(同27万4,398世帯)、傷病者世帯が25万4,936世帯(同25万5,011世帯)、障害者世帯が18万8,161世帯(同18万7,484世帯)、母子世帯が10万4,399世帯(同10万4,256世帯)と続いた。
(御木本千春)