酒類業界が、テレビCMの中でビールや酎ハイが喉元を通る際に流す「ごくごく」や「ぐびぐび」といった効果音をやめることが2日、分かった。未成年者や妊婦、アルコール依存症に悩む人の飲酒欲求をあおっているとの意見を重視し、業界全体として広告の自主基準を見直す。

 使用するタレントの条件も、現状の20歳以上から25歳以上に引き上げる。基準改定の実施時期は未定だが、各社は新商品のCMなどから順次、新基準に沿った内容に切り替えていく方針だ。

 酒類のCMはビールや酎ハイを中心に、喉越しの良さや爽快感を打ち出すのが王道で、若手タレントの起用も増加傾向にある。