遠藤利明五輪相は2日、2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策に関する政府会合で、メーン会場となる新国立競技場で観客席用の冷房設置を取りやめたことを踏まえ、観客に冷却グッズを配る方向で検討する考えを示した。

 「アスリートが最高のパフォーマンスを発揮し、観客が快適に観戦できる環境整備を着実に進めたい」と強調した。

 政府は会合で、高温多湿な気候や熱中症への注意を、大会前から海外の選手や観客に呼び掛けることを柱とする中間案をまとめた。救急搬送の体制整備や熱くなりにくい道路舗装、競技会場周辺の緑化、気象予測の精度向上にも取り組む。