3日の日経平均株価は前日比86円99銭高の1万8182円39銭と4営業日ぶりに反発。朝方は米株高を受けて264円高で取引を開始したが、上値の重さから次第に上げ幅を縮小する展開となった。世界的に不安定な相場が続いていることから、戻り局面ではリスクを嫌ってポジションを外す動きも根強かったようだ。また、午後2時過ぎに木内日銀審議委員の追加金融緩和に否定的な発言が伝わったこともあり、きょうの安値圏まで軟化して取引を終えた。
個別では、大手証券が投資判断引き上げた損保ジャパン日本興亜ホールディングス <8630> やMS&ADホールディングス <8725> 、海外モーター関連2社の買収を発表した日本電産 <6594> が上昇。8月は既存店売上高が12%増となったアダストリアホールディングス <2685> や、心臓シートの販売承認報道が材料視されたテルモ <4543> も買われた。
半面、月次業績動向を発表したファーストリテイリング <9983> は買い一巡後に反落。8月は既存店客数が6.7%減少となったエービーシー・マート <2670> や、中間期は減収減益となったながの東急百貨店 <9829> も売られた。
業種別では、保険、ガラス土石製品、情報・通信が上昇。一方、銀行、繊維製品、その他製品は下落した。(編集担当:松浦直角)