マップアール・テクノロジーズは9月4日、最新のMapRディストリビューションであるバージョン5.0の提供を開始した。
同バージョンではリアルタイム性、セキュリティ、セルフサービス型のデータ検索とアジリティにおいて機能拡張されていることに加え、単一のプラットフォーム上でビッグデータおよびファストデータを処理できるアーキテクチャを採用している。
ストレージ、データベース、検索インデックスを自動同期することで複雑かつリアルタイムのアプリケーションに対応し、データ分析による収益の向上、運用コスト削減、リスク緩和を行うことが可能。さらに、総合的なセキュリティ監査機能やApache Drillのサポートに加え、最新バージョンであるHadoop 2.7、YARNといった機能も含まれている。
IDCのデータ・マネージメント・ソフトウェア・リサーチ部門のリサーチ担当副社長であるCarl W. Olofson氏は以下のように述べている。
「大規模なバッチ分析システムとして設計されているHadoopは、業務分析やトランザクション処理と関連付けされていない場合が多いものです。Hadoopは、戦略や意思決定において類い希な価値がありますが、それだけでなく『その時』の戦略的判断を行うフレームワークとしても台頭してきています。MapR 5.0で提供するようなHadoop向けの革新技術が日々開発されるに伴い、企業側は、絶えず変化する業務データ分析もリアルタイム分析も両方行える統合型プラットフォームとして機能する『意思決定データプラットフォーム』として、Hadoopの導入を検討するべきでしょう」