「お前にそんな単純なパスワードは似合わないよ」。そんな衝撃的なセリフでパスワードの大切さを訴えて話題になったポスターが一般発売されました。作ったのは、ネットなどのセキュリティー対策に取り組む独立行政法人「情報処理推進機構」(IPA)。お堅いイメージのある団体が、なぜ一般向けにポスターを販売するのか? 理由を聞きました。
今年4月に原宿に掲示
販売されているのは、今年4月から原宿の大型看板に掲示されている1コマ漫画の15枚セット。サイズはA2(横:594mm 縦:420mm)で、価格は送料・消費税込みで2850円です。
このポスターを原宿に掲載した理由は、不正ログイン防止のためのパスワードに対する意識が他の世代に比べて低いとされる10代に向けて、少女漫画風の絵を使ってパスワードの大切さを伝えようという取り組みでした。
どんなセリフが?
それぞれの漫画に掲載されているセリフは以下の通りです。
「こんなお手軽パスワードじゃ危ないぜ?」
「お前がパスワード見直すまで ずっと待ってるから!」
「そんな単純なパスワードなん
「短いし単純な奴だったな」
「お前にそんな単純なパスワードは似合わないよ」
「ねぇ…私のパスワード何がいけなかったのかな」
「絶対に秘密なの…パスワードだけは…」
「俺だってパスワードと同じくらい……お前のこと守りたいんだ」
「ひどい…パスワードが使い回しだったなんて……」
「知ってるか? 本当にお前を守れるのはパスワードだけだぜ」
「俺のパスワードお前の誕生日にしてもいい?」「それじゃパスワードの意味ないじゃん!!」
「お前っ 自分のパスワードをもっと大切にしろよ!」
「あの日 短くて…単純な…パスワードに別れを告げた」
「パスワードのことちゃんと見直すね(ハートマーク)」「うんっ」
「強いパスワードにして本当に良かった!!」
なぜ今になって一般販売?
そんなポスターを、なぜ今になって一般販売するのか? IPAの担当者は「このポスターを学校や会社でも掲示したいとの声が寄せられたんです」と話します。
原宿での掲示が話題となり、販売の問い合わせがあったそうです。学校内で掲示して生徒や学生への啓発に使ったり、情報セキュリティー関連のイベントで使ったり、またはプレゼント用にも。そんな需要を見込んで発売を決めたそうです。
「これを機会にパスワードの重要性を多くの人に知っていただけたらと思います」とIPAの担当者は話します。