日本で販売される「中国製」・・・日本企業の商品なら「日本製の安心感」=中国メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 中国メディアの中国建材第一網は8月31日、日本製品は細部における造りが「中国企業とは比べ物にならないほど精緻」であり、中国企業はとても敵わないと伝えつつ、たとえ中国国内で生産されたものであっても、日本企業の製品として日本国内で販売されている以上は、「それは中国人消費者にとって中国製ではない」と論じた。

 記事は、中国人旅行客が日本で温水洗浄便座を買い求めたことが、中国の製造業に大きな影響を与えたことを指摘し、中国科学技術部党組書記の王志剛氏が、「中国製品の質が劣ることを意味するものではないが、中国企業が機能や価格、創意工夫といった点で努力を重ねれば、中国の消費者は改めて評価してくれるだろう」と述べたことを紹介。

 一方で、日本の家電製品は高い品質と良好なイメージを確立していることは事実だとし、中国の復旦大学の日本問題専門家の話として「日本の製品の品質は間違いなく高い」と指摘。さらに、戦後の日本は貿易立国を目指し、加工貿易によって経済をけん引し、1980年代には日本は電子立国となったと指摘。日本の家電メーカーは一時は世界を席巻するほどの存在だったと伝え、その実力の高さは今なお健在であるとの見方を示した。

 また、中国人が日本で家電製品を購入することがブームになっているとし、電気炊飯器から空気清浄機、美顔器、電動歯ブラシにいたるまで「中国人旅行客にとっての人気製品となった」と指摘した。

 続けて、中国人旅行客が日本で家電製品を購入していることに対し、「中国製品の不誠実さ、信頼のなさによるツケが回ってきた」と指摘し、中国製品に染み付いた「低品質」というイメージは中国国内はもちろん、世界中で定着してしまったと論じた。また、中国人消費者が中国国内で家電製品を購入したがらないのは、「中国の一部の製品の品質が最低基準を下回っているから」であり、「売れればそれで良し」と考える企業が存在すると批判した。

 また記事は、日本企業が日本国内で販売している製品が「たとえ中国国内で生産されたものであっても、それは中国人消費者にとっては中国製ではない」と伝え、日本で販売されている以上は日本の基準に則った製品であるため、中国人はそこに安心感を見出していると指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)