2005年に株式を大量に誤発注したみずほ証券が、システムの欠陥で発注を取り消せず損失を受けたとして東京証券取引所に損害賠償を求めた訴訟は、東証に重大な過失があったとして107億円の賠償を命じた二審東京高裁判決が4日までに最高裁で確定した。第1小法廷(山浦善樹裁判長)が3日付で東証とみずほ証券双方の上告を退ける決定をした。

 みずほ証券が06年10月、自社の責任と認めた約3億7千万円分を除き、約415億円の損害賠償を求めて提訴した。09年12月の一審東京地裁判決は東証の過失をより重く認定。