米複合企業ゼネラル・エレクトリック(GE)日本法人のリース事業売却をめぐる1次入札が4日締め切られ、オリックスのほか、3メガバンク系リース会社などが買収に名乗りを上げた。入札に応じた各社の提案を基に候補が絞り込まれ、11月中にも売却先が決まる見通しだ。
GE日本法人のリース部門は国内中堅規模で、売却される自動車や生産設備などのリース債権は総額5000億〜6000億円に上る。業界では「これほどの金額の債権が一括売却されるのは珍しい」(関係者)と注目されている。
三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループの各系列リース会社、オリックスのほか、三井住友信託銀行が買収に名乗りを上げた。GEは今年4月、金融事業から事実上撤退して産業部門に専念すると発表し、世界各地でリース債権などの売却を急いでいる。