“カエル生食”で陰嚢に寄生虫、「病に効く」の言い伝え信じ悲劇。
世界中でさまざまな民間療法やその類が確認されているが、中には効果が疑わしいものや、かえって害をなすものもあると言われている。中国ではこのたび、“てんかんに効く”として生でカエルを食べさせられた子どもが悲劇に見舞われた。陰嚢に寄生虫が巣食うことになってしまったのだ。
中国メディア騰訊新聞などによると、この“被害者”は広東省茂名市で暮らす2歳の小富くん。小富は去年てんかんを発症し、以来、深セン市内の病院で治療を続けてきたが、先日故郷の茂名市に戻った際に悲劇に見舞われることになった。というのも、小富くんの故郷には「カエルはてんかんに効く」という言い伝えがあったそうで、それを真に受けた祖父が、実際に小さなカエルを捕まえてきて、生のまま小富くんに食べさせてしまったからだ。
結果、小富くんはかえって悪化することに。診察で判明したのは、小富くんの陰嚢内からは寄生虫が発見された。この寄生虫は手術ですでに摘出されたというが、カエルには多くの寄生虫がいることで知られており、小富くんは今後も継続的に寄生虫駆除の治療を続けていかなければならないという。