米グーグルは3日(現地時間)、同社の提供するWebブラウザ「Google Chrome」の最新版において、メモリ使用量および消費電力を低減していることを明らかにしました。
今回、グーグルが明らかにしたところによると、米国時間9月1日より正式に提供が開始された「Google Chrome 45」においてはメモリ管理機能が改善されており、結果的にWebブラウジング中のメモリ使用量を平均でおよそ10%ほど削減することに成功しているとのことです。
具体的にもたらされた変更としては、Google Chromeにはユーザーが開いていたタブの情報を常時保存することで、閉じてしまったタブを “復活” させることを容易にする機能が実装されていますが、新たに最新版においてはPCのリソースが不足していることを検知した際に、自動的にタブ情報の蓄積を中断するようになります。
さらには、閲覧しているWebページが “忙しくない” 状態を自動的に見極めると、即座に使用されていない古いメモリ情報を削除し始めるように進化したとされています。
「Google Chrome 43」 vs 「Google Chrome 45」
そのほか、先日提供が開始された「Flash広告」の自動停止機能(過去記事[1]、[2])により最大で15%ほど消費電力を低減させることに成功したと謳っており、同機能は今後数週間以内にもすべてのユーザーに対して提供されることになる見通しです。
なお今回、グーグルは「Google Chrome 43」と最新版を用いてWebブラジング中のメモリ使用量の比較テスト映像を公開していますが、最新版においては3つの項目すべてにおいてメモリ使用量は20%以上も改善されている様子が確認できました。
[Google via 9to5Google]