韓国経済の「業績見通し」、日中よりも悲観的=韓国華字メディア | ニコニコニュース

サーチナ

 韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は3日、韓国企業の2015年度における業績見通しは日本や中国の企業より悲観的であることが分かったと伝え、特に輸出企業の業績の下振れが著しいとし、韓国経済の15年下半期における見通しに懸念が高まっていると紹介した。

 記事は、金融コンサルティング会社がこのほど行った分析を引用し、韓国の517社の上場企業の15年度の営業利益総額の予想値は3カ月前の予想に比べて5.48%減少したと伝え、減少幅は日中韓のなかで最大となったと伝えた。

 さらに、日本の1002社の上場企業の営業利益総額は3カ月前の予想に比べて1.01%増加したと紹介。一方、株価の下落が続く中国では2.63%の減少だったとし、「下落幅は韓国の約半分にとどまった」と論じた。

 続けて、韓国企業の業績が下振れする見通しであることについて、「最大の理由は中国経済の鈍化であり、先行きが不透明であること」だと主張し、韓国にとって最大の貿易相手国である中国経済の鈍化によって、韓国の輸出企業の業績が悪化していると論じた。実際に、韓国の8月における輸出額は前年同月比14.7%減と大幅な落ち込みだったことを紹介した。

 また記事は、韓国の輸出企業の業績の下振れ幅が拡大しているとし、自動車や鉄鋼メーカーの業績見通しも下振れていると伝えた。さらに、韓国の証券会社の研究員の話として、「外需が今後さらに減少する恐れがあり、韓国の15年下半期の輸出も減少し続ける可能性が高い」と指摘し、韓国の経済回復に向けた圧力は極めて大きいと警鐘を鳴らした。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)