8月31日、マンチェスター・U所属のスペイン代表GKダビド・デ・ヘアのレアル・マドリード加入が目前まで迫ったものの、スペインの移籍期限が終了し移籍は成立しなかった。4日付のスペイン紙『スポルト』は、この件に関する両クラブの対立を伝えている。
翌日、両クラブは公式HPを通じて声明を発表。移籍手続きの中で起きていたことを、それぞれの立場から主張していた。
さらに3日、レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長がスペインのラジオ局『Cadena SER』のインタビューに応え、「マンチェスター・Uには、このような交渉の経験が不足していた思う」と指摘。「あの日の午後、移籍が成立しない気がしていたんだ。彼らには経験が欠けていたからね。我々からしてみれば、書類を返信するのに8時間もかかったり、期限の12時間前まで交渉に臨んでくれなかったりした理由が分からない」と、相手側に問題があったことを強調した。
すると、マンチェスター・Uがこれに反論する。大手メディア『AP通信』を通じて、「事実は明らかだ。FA(イングランドサッカー協会)は、我々の書類が時間内に提出されていたことを保証してくれる」と、コメント。同クラブに不手際がなかったことを明言し、レアル側の主張を批判している。
「レアル・マドリードは自分たちの失敗から目を遠ざけようとしている。誰もが他人を非難したくなるものだが、つかみかけたものが指の間をすり抜けた時、最終的な責任は自分自身にあるものだ」