こういうのって、言わずもがなセンスが問われる作業ですよね。どの色をチョイスするか、どの色と色を組み合わせるか…。
さてご覧いただいているのは、Bloomとよばれるアートワークシリーズのひとつ、地殻活動に関するデータのビジュアライゼーションです。
カリフォルニア大学バークレー校のKen Goldberg氏による最新の作品で、同じくUCバークレーのSanjay Krishnan氏、Googleでビッグデータのビジュアライゼーションに取り組むBig Picture data visualization groupのFernanda Viégas氏、 Martin Wattenberg氏が参加して共同で製作されました。
データは、カリフォルニアのヘイワード断層付近の動きを捉えたもの。カリフォルニア北部は1989年、ロマ・プリータ地震が発生した地でもあります。Goldberg氏は、どうすればこうした出来事がトラウマになることなく、経験として受け継がれるか、20年近く考えていたのだそうです。
それぞれの花(bloom)は、横が時間軸、縦は地震計で検出された動きの変化率の大きさに基づいてポジショニングされています。リアルタイムなデータが視覚化されるなか、大きな揺れは大きな花を咲かせ、小さな揺れは小さな芽を見せているようです。鮮やかで派手な色使いもまた、情報を読み出すうえでの役割を果たしているかのよう。
ネバダ美術館に依頼されたというbloomは現在、カラーフィールドペインターであったKenneth Noland 氏(1924-2010)に捧げられているそうです。プロジェクトの詳しい歴史についてはBOOMにて公開中。
source: Boom
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(Rina Fukazu)