MacRumorsは4日(現地時間)、米アップルが顔モーションキャプチャ技術を開発するスイス企業FaceShiftを買収した可能性を伝えています。
現時点では両者のどちらからも買収に関する発表は行われていませんが、既に何の告知もなしにFaceShiftの主力商品である「FaceShift Studio」は製造中止となっていることが判明しているほか、同社の元社員および現幹部のLinkedIn(米国発の世界最大級のビジネス特化型SNS)のプロフィールにもアップルによる買収を示唆する変更が確認されたとのことです。
また、オーディオ関連のソフトウェア開発企業のCamel Audioも、かつてアップルによる買収が発表される少し前に主力商品が突如として製造中止となっているという事実も、今回の情報の信憑性を高めているように思われます。
なおFaceShiftは、マーカーを必要とせずにリアルタイムで表情のモーションキャプチャを可能にする技術を専門に開発していることで知られていますが、アップルがこの技術をどのように利用する計画なのかについては、今回確たる情報を得ることはできませんでした。
FaceShiftの顔モーションキャプチャ技術のデモ映像
9to5Macは、新たにTVゲーム市場への進出が噂される新型「Apple TV」(過去記事)において同社の技術が活用される可能性を指摘していますが、米マイクロソフトの「Windows Hello」のような顔認証によるログインシステムが(過去記事)、現在アップルによって開発されている可能性もありえるかもしれません。
いずれにせよ、既に過去にもアップルはモーションキャプチャやジェスチャー操作技術の関連企業を買収しており、同社がこの分野に強い興味を抱いていることだけは間違いなさそうです。