【ロンドン時事】キャメロン英首相は7日、議会下院で演説し、英空軍がシリア国内で無人機による空爆を行い、過激派組織「イスラム国」の英国人戦闘員2人を含む3人を殺害したことを明らかにした。英軍がシリア国内で空爆を行ったのは初めて。
空爆は8月21日、シリア北部ラッカで実施された。英国は昨年9月以降、有志連合による同組織への空爆に参加しているが、イラク国内に限定していた。首相は英国内でのテロを防ぐための「正当防衛」だと主張した。
首相はまた、欧州に大量流入しているシリアからの難民について、2020年までに最大2万人を受け入れると表明した。その際、シリア周辺のキャンプにいる難民を直接英国に移送する考えを示した。
シリアで11年に内戦が始まって以来、英国はこれまでにシリア難民約5000人を受け入れている。ドイツやスウェーデンなどと比べ、受け入れ数が少ないとして内外からの批判を浴びていた。