レイプ未遂した被害者宅に手紙を残してくるという、あまりに稚拙な犯行に捜査員もビックリだが、容疑者を知る人物からは「ものすごい性欲の人物だった」という話もある。
9月7日、警視庁に逮捕されたのは、ボート競技の元日本王者でNTT東日本社員の遠藤光容疑者。7月16日の深夜、都内アパートに住む20代女性の部屋に侵入して乱暴しようとした疑いだ。
就寝中だった女性に目隠しし、両手を粘着テープで縛って暴行しようとしたが、激しく抵抗されためにその場から逃走。しかし、女性宅の玄関ポストに「事件についてばらされたくなかったらメールしろ」とメールアドレスを書いた手紙を投函したことから、容疑者として浮上していた。遠藤容疑者は調べに対し「間違いない」と容疑を認めているという。
あまりに短絡的な犯行に及んだ遠藤容疑者だが、ボート競技では知られた選手だった。2012年の全日本選手権で優勝してNTTに入社。日頃は東京・港区で営業マンとして働き、13年には韓国での世界選手権に出場(7位)した日本代表で、同僚からの熱い応援も受けていた。
学生時代に容疑者と合宿経験もある知人は「まさか!」と驚く。
「学生時代からイケメンでしたが、よくしゃべる方でもないので、女性に対して器用なタイプには見えなかったです。恋人がいたというのも聞いたことはなかった。ただ、性格は優しい感じでしたから、まさかレイプなんてと今でも信じられないです」
少しおとなしめの好青年という遠藤容疑者だが、ただし「異性の話になると、身を乗り出すように話をしていた」という一面もあったと知人。
「それだけなら普通の男子学生ですけど、連続オナニーの回数を競おうって話になった時、遠藤クンが『12回はいける』って言って、みんなびっくりしたんですよ。冗談かもしれませんけど、別の友人から聞いたウワサでは、1日で風俗店を4軒もハシゴしたなんて話が聞かれたり、性欲はかなり強かったんじゃないですかね……。積極的に友達と遊ぶ方ではないので、最近はすっかり疎遠になっていましたが」(同知人)
また、顔見知りのNTT女性社員からは「話したことはなかったけど、顔がかっこよくて体格もよかったので、どんな人か興味はあった」という話も聞かれた遠藤容疑者。優秀なスポーツ選手で大手企業の社員、ルックスも“良”とくれば、犯罪を手に染めずとも女性に不自由しない方法があったように思えるのだが……。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)