コスト抑制のため、観客席に冷房設備は設けないとされている新国立競技場。代わりとなる暑さ対策に注目が集まっているが、NHKなどで遠藤利明オリンピック・パラリンピック担当大臣が「救護室や医療体制の整備」「観客への冷却グッズ提供」などを検討するとしたことが報じられ、ネットで波紋を広げている。
ツイッターには、
「オリンピック以外で使う時のこと考えてるんですかね」
と、その方針に疑問を呈す声が並んだ。また、「冷却グッズ」とは具体的に何を指すのかについて、
「冷却グッズって、なんやねん w うちわ?かち割り氷?まさか、冷えピタ? www」
と、様々な憶測や“冷やかし”のようなアイデアが挙げられた。
この“近年の東京の暑さ対策”の先駆者といえば、毎年夏冬に行われる世界最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット(以下コミケ)」参加者たちだ。今年8月の真夏に行われた夏のコミケには約55万人が来場。参加者は毎年、待機時間や混雑する会場内を過ごすための暑さ対策に余念がない。ツイッターには、この実情を知っている人から
「とりあえずさあ、オリンピック担当の大臣お役人みんな、夏冷房なし屋外イベント行って来なよ。コミケの待機列とか。それで元気に参加して帰宅できるの?」
などの声が寄せられていた。さらには、
「オリンピック公式で配布する冷却グッズ、そんな実用的なスーパーアイテムあるなら売ってほしいわ。コミケやワンフェスで使うから」
という皮肉めいた意見も。
エンブレム騒動も含め、あらゆるポイントで問題が噴出している東京オリンピック・パラリンピック。みんなが納得する答えにたどり着ければいいが…。
※当記事は2015年09月07日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。