10日の日経平均株価は前日比470円89銭安の1万8299円62銭。前日に1343円の大幅高となった反動から売り先行で始まり、午前10時30分頃には下げ幅を814円まで広げた。午後2時頃に自民党議員の追加金融緩和に関する発言が伝わったことを受け、日経平均株価は瞬間的に下げ幅を縮小。取引時間終盤にかけてはやや下げ渋る様子が見られた。
個別では、主力製品の需要鈍化で通期は営業益29%減を見込んだミライアル <4238> や、通期の純利益予想を3割減としたシーシーエス <6669> が下落。原油価格の軟化が嫌気された国際石油開発帝石 <1605> や、JXホールディングス <5020> 、たたみ資材とアパレル資材の伸び悩みで1Qは2500万円の最終赤字となったアゼアス <3161> も売られた。
半面、9月16日付で市場を東証1部へ変更するガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> や、介護事業を売却の方針と伝わったワタミ <7522> が上昇。自己免疫疾患治療剤で米バイオジェンと契約した田辺三菱製薬 <4508> や、今期の配当予想を20円に増額したVOYAGE GROUP <3688> も買われた。
業種別では、鉱業、保険、石油石炭製品などが下落。一方、建設、海運、繊維製品は上昇した。(編集担当:松浦直角)