中国政府、国家統計局は10日、8月の生産者物価指数(PPI)が前年同月比で5.9%、前月比で0.8%下落したと発表した。中国のPPIは下落を続けている。前年同月比で2014年8月の1.2%だった下落幅が1度も縮まっていない。
前年同期比の下落幅は7月に比べて0.5ポイント拡大した。業種別では、石油天然ガス採掘が37.9%、石油加工が24.3%、黒色金属(鉄・クロム・マンガン)が18.8%、石炭採掘と洗済が15.6%の下落だった。
前月比では、工業の主要分野で全面的に下落した。下げ幅が大きかったのは石油加工、石油天然ガス採掘、化学原料・化学製品。石油加工では下げ幅が3.8ポイント拡大して6.1%、石油天然ガス採掘では3.6ポイント拡大の5.7%下落、化学原料は下げ幅0.8ポイント拡大の1.5%だった。
黒色金属精錬と圧延加工は前月比で1.3%の下落だったが、下げ幅は1.7ポイント縮まった。(編集担当:如月隼人)