Scrum Allianceによる2015年スクラムレポート

2015年2月、Scrum Allianceがスクラムの利用について約5,000名を調査した。調査結果によると、 回答者は108ヶ国に及び、14以上の業界に渡っている。これはスクラムが機能する領域の範囲を反映しており、IT、ソフトウェア開発、プロダクト開発、運用、人事、経営、営業を含んでいる。

調査結果によると、スクラムの人気はますます高まり、需要のあるフレームワークになっていることがわかります。実際、回答者の半数近くが、スクラムは組織における時間の50%以上で使われていると報告し、回答者の29%が、それ以上に頻繁に使われていると報告しています。

調査から次のようなことがわかった。

スクラムの利用者: 回答者の82%が現在スクラムを使っており、残りの11%はスクラムを試している。

スクラムを使う一番の理由は顧客を喜ばせること: 回答者の半数近く (49%) が、顧客ニーズを満足させることをスクラムプロジェクトにとって一番のビジネス優先度に挙げ、期限内かつ予算内で出荷可能なものをインクリメンタルに届けることを2番目の優先度に挙げている。

スクラムの成果物と活動をしようすること、推奨される役割とチームサイズに従うことに関して、多くの回答者が、スクラムを実践するためのコアとなるスクラムと標準的な推奨に従っていると報告している。

アプローチとフレームワークのミックスとマッチ:

• 回答者の42%がスクラムだけを使っていると報告している。

• 63%がウォーターフォールとともにスクラムを実践している。

• 43%がスクラムをカンバンと組み合わせている。

• 21%がスクラムをリーンと組み合わせている。

スクラムの成功が増えている: スクラムを使ったプロジェクト全体の成功率は62%である。

認定の役割: 回答者の81%が、認定はスクラムの実践に役に立ったと考えている。

スクラムはソフトウェア以外にも広まっている: スクラムは組織のさまざまな部門に広がっている。回答者らは、運用、生産、研究開発、営業によって、非ITプロジェクトにもスクラムが使われているのを明らかにしている。

レポートは、組織のサイズがスクラムの実行と成功に影響を及ぼすことを明らかにしている。

組織のサイズが大きくなると、いくつかの重要な指標が大きく変化します。

• スプリントが長くなる。10名以上のチームでは平均2.7週に。

• 一番のチャレンジが、スクラムの成功を評価することから、ウォーターフォールからスクラムに移行することになる。

調査結果は、スクラムの需要が増しており、今後もそれが続くことを示している。

スクラムの先行きは良好です。回答者の95%が、この先スクラムを使い続ける予定だと言っています。スクラムがソフトウェア以外にも広がっていることを考えると、スクラムの需要が続くだけでなく、実際には熟練したスクラム実践者やエキスパートの需要が急増すると予想しています。

認定スクラムトレーナーのMaria Matarelli氏とScrum AllianceのHarvey Wheaton会長が、この調査レポートをオンラインで解説している。そのビデオプレゼンテーションはScrum Allianceのウェブサイトで公開されている。