アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所はこのほど、「おひとりさま消費」に関する意識調査の結果を発表した。同調査は7月22日~28日、20歳以上の男女を対象にインターネット上で実施し、2,376人から有効回答を得たもの。
まず「1人で外食ランチをするのは好きか」を尋ねたところ、「大好き」と回答した人は8.6%。「まあまあ好き」という声も22.5%を占め、積極的に1人で外食ランチができる人は全体の約3割であることがわかった。
一方、「好きではないが、1人で外食ランチができる」人は46.2%、「1人で外食ランチをするのには抵抗を感じる」人は13.3%を占め、6割近くが1人の外食ランチに苦手意識を持っていることが明らかとなった。また、9.0%は「1人で外食ランチができない」と答えており、女性に多い傾向(男性5.7%、女性12.1%)が見られた。
続いて、「1人で外食ディナーをするのは好きか」を聞くと、38.4%が「好きではないが、1人で外食ディナーはできる」と回答した。「1人で外食ディナーをするのには抵抗を感じる」(22.9%)と合わせると、全体の6割以上が「1人での外食ディナー」に積極的でないことわかる。
また、ランチと比べて、ディナーは「1人で外食するのに抵抗を感じる」という声が10%近く増加しており、「1人で外食ディナーはできない」も19.4%と、外食ランチより大幅に数値が増えた。
次に、「今までに1人で外食したことがある飲食店」を男女別に調査。その結果、男性の1位は「ラーメン屋」(79.1%)、2位は「そば・うどん」(78.1%)だった。6位にも「駅構内にある立ち食いの店」(54.5%)が入り、10位以内に「麺類」が3つランクインしている。
そのほか、男性人気が高かったのは「牛丼屋」(77.8%)、「ファーストフード」(71.8%)、「大衆食堂・定食屋」(60.5%)、「カレー専門店」(48.5%)だった。
一方、女性の1位は「ファーストフード」(70.6%)だった。2位の「チェーンのカフェ・喫茶店」(54.0%)、4位の「ファミリーレストラン」(40.6%)など、のんびりと過ごせるスペースを求める傾向にあるようだ。
そのほか、「チェーンではないカフェ・喫茶店」(40.0%)、「ケーキ屋・甘味処」(32.8%)、「イタリア料理店(スパゲティ屋)」(26.3%)などの回答も多く、おしゃれかつ同性客の多い店は女性1人でも入りやすいことがうかがえる。
最後に、1人では入りづらい飲食店を尋ねたところ、最も回答が多かったのは「フランス料理店」(54.0%)だった。2位は「焼肉屋」(43.4%)、3位は「寿司屋(回転しない)」(33.4%)となっている。ほかには、「小料理屋・割烹」「日本料理店(てんぷら、とんかつ、鰻など)」などの格式ある高級店、「居酒屋」といったグループ利用が多い店舗も回答にあがった。
そこで、1人で入りづらい理由を聞いたところ、最も多かった回答は「値段が分からない店」(59.4%)だった。2位以降には、「高級そうな店」(59.0%)、「常連さんが多そうな店」(46.8%)、「グループ客が多い賑やかなお店」(43.3%)が続いた。
(フォルサ)