今日はアップルの製品以外でも大きな発表がありました。
アドビの全く新しいアプリ、「Photoshop Fix」です。このアプリ、どうやらプロのレタッチャー並みの画像加工をいとも簡単にできてしまうアプリのようです。
アドビは近年モバイル端末で作業できるクリエイティブツールの開発に力を入れていて、デスクトップ環境とモバイル端末間でデータを共有できるCreative CloudをはじめiPhoneアプリで簡単に合成写真が作れる「Photoshop Mix」や「Adobe Shape」などをリリースしています今日の発表会では、アドビのEric Snowden氏が登壇してiPad Proをクリエイティブに活用する方法を紹介しました。
Snowden氏は3つのアプリを使ってカンプ(プレゼンテーション用の資料)を作成するデモを行いました。まず、Adobe Compを使ってテキストや画像のレイアウトを作成。
次にPhotoshop Fixを使って女性の写真をレタッチ。指先で口のあたりをなぞるだけで、女性の顔を笑顔に修正しました。ここで会場は大きな拍手。
before
after
女性の口角がすこし上がって、笑顔になったのわかります? これが指先ひとつでできるんです。
最後にPhotoshop Sketchでイラストを作成して完成です。この3つの工程でかかった時間はわずか2分ほど。
今回発表されたiPad Proは13インチの大きなディスプレイにメモリを4GBも積み、専用のスタイラス、Apple Pencilまで用意されています。さらに、iOS 9では画面のデュアル表示ができるようになっていますので、何かをデザインしたり、クリエイティブに利用するためのスペックは十分です。そこにモバイル端末に対応したアドビのソフトウェアがあれば、もうマウスとパソコンはいらなくなるかもしれませんよね。
そして、今回驚くべきレタッチ機能を見せつけたアドビのPhotoshop Fix、こちらの詳細は10月に開催されるアドビのカンファレンスで明らかにされるそうです。アップルの発表会でお披露目されたアップル以外の新製品、Photoshop Fixにも今後注目していきたいですね。
source: Adobe
(前田真希子)