安倍晋三首相は10日午前、台風18号などによる大雨被害を受け、(1)人命の安全確保を第一とする災害応急対策に全力で取り組む(2)国民に情報提供を適時的確に行う(3)避難支援等の対策に万全を期す―の3点を関係省庁に指示した。

 この後、首相は「政府一丸となって、人命の安全確保を第一に、災害応急対策に万全を期す」と強調。菅義偉官房長官は「国民は最新の河川や大雨等に関する情報に十分な注意を払ってほしい。自治体からの避難に関する指示に従って冷静、迅速に対応してもらうことを望む」と呼び掛けた。いずれも首相官邸で記者団に語った。

 政府は、官邸の危機管理センター内に8日から設置していた情報連絡室を官邸対策室に格上げ。10日午前に正副官房長官も参加して関係省庁の局長級幹部による緊急参集チームの会合を開催、菅長官が万全の対策を講じるよう指示した。