司法試験問題の漏えい事件で、国家公務員法(守秘義務)違反の疑いで告発された青柳幸一明治大法科大学院教授(67)の教え子の女性受験生が、マークシートの短答式試験も憲法分野で満点だったことが10日、関係者への取材で分かった。

 青柳教授は、問題となっている論文式のほか、憲法分野の短答式の出題に関与する立場にあり、東京地検特捜部は、短答式でも不正がなかったか捜査を進めているもようだ。

 青柳教授は法務省の調査に「教え子に好意を抱いており、合格させてあげたかった」と説明していることも判明。2人の間に金銭の授受はなく、青柳教授側から一方的に漏えいしたとみられる。