物議を醸している2020年の東京五輪。しかしながら、その開催が楽しみなのは事実だろう。スポーツというものは、万人を魅了する不思議なものだ。それは、スポーツマンガにも言えること。神がかり的なプレーをする彼らは、読者の胸を熱くさせるものだ。そこで今回は、「最強のプレーをする、スポーツマンガのキャラクター」についてアンケートを実施してみた!
【ランクインした作品の画像あり】ダ・ヴィンチニュースはこちら
【調査対象:全国の40歳未満の男女230名 2015年6月実施】
■1位 大空翼
栄えある1位に輝いたのは、大空翼。サッカーマンガの金字塔、『キャプテン翼』の主人公だ。彼は、まさにサッカーをするために生まれてきた天才児。その実力は、オーバーヘッドキックやドライブシュートなどの技を、学生時代に習得してしまうというところからうかがい知れるだろう。しかも、ライバル選手の技も、一度見ただけで自分のものにしえしまうというから、もはや人間離れの域…。そのほか、ツインシュートや、スカイラブハリケーンなど、現実にはあり得ないような必殺技も複数持つが、「いやいやムリでしょ」なんてツッコミは無粋。ここは、そのスーパープレーに酔いしれるのが正解なのだ。ちなみに、ネット上では、作中に登場する技を再現した動画があり、これが結構おもしろい。
■2位 越前リョーマ
2位にランクインしたのは、こちらも天才的なプレーヤーの越前リョーマ。“テニプリ”の愛称で絶大な人気を誇る、『テニスの王子様』の主人公である。いわゆる“熱血漢”が多いスポーツマンガの主人公のなかで、いつもクールな彼は、一際異彩を放つ存在と言えるだろう。もちろん、その実力は言わずもがな。アメリカのジュニア大会で4連続優勝を果たし、入学した青春学園では、テニス部の期待のルーキーとして注目を集めた。数ある必殺技のなかでも特筆すべきは、「才気煥発の極み」。なんと、試合の行方を脳内シミュレートし、「何球で決まるか」を事前に“予知”するというもの。エスパー的な力をも使いこなす、最強の選手である。
■3位 流川楓
大人気のバスケマンガ『SLAM DUNK』から、3位に登場したのは流川楓。主人公・桜木花道のライバル的な存在だ。彼のプレースタイルは、とにかく「攻めて攻めて攻めまくる」のが特徴。その得点能力は相当なもので、一試合で30得点なんてのもざら。試合を支配する様子から、「オフェンスの鬼」と呼ばれるほどだ。ただし、バスケで大事なのはチームプレー。あまりにもワンマンすぎると指摘されてしまうほど、自分を過信しているのが彼の弱点だろう。また、本人も自覚している通り、スタミナが続かないこともウイークポイント。仲間を信じ、ときにはパスワークで試合を回すことも重要なのだと知ったとき、彼の真価は発揮される。
■4位 猪熊柔
今回のランキングで唯一の女性選手、猪熊柔が4位に。そう、『YAWARA!』の主人公で、柔道に打ち込む女の子だ。祖父である柔道家・猪熊滋悟郎より、幼少期から手ほどきを受けてきた天才少女で、その成績はソウルオリンピック無差別級金メダル、バルセロナオリンピック48kg以下級、無差別級金メダルと、目を見張るレベル。しかも、国民栄誉賞まで受賞しているから、柔道に愛された選手と言えるだろう。試合で負けたのは、一度だけ。それも試合を放棄した「不戦敗」だけなので、まさに無敵だ。ちなみに、谷亮子選手が「やわらちゃん」と呼ばれるようになったのは、本作が所以。一見地味な柔道というスポーツを扱いながらも、世間に絶大な影響を与えたことがわかるエピソードである。
■5位 桜木花道
3位の流川に遅れを取りつつも5位にランクインしたのは、『SLAM DUNK』の主人公・桜木花道だ。彼は元・不良少年のバスケ未経験者ながら、恵まれた身体能力を活かしたプレーが持ち味。特に注目すべきは、そのジャンプ力。1メートル以上の跳躍力を誇り、リバウンドを取りまくることができる。また、バスケ経験がないにもかかわらず、コートを縦横無尽に駆け回り、その挙句スタミナが切れない。スタミナに弱点を持つ流川とは、互いに補完し合える関係性であり、やはり良きライバル。ただし、気性の荒さは、元・不良のそれ。試合中でもたびたびトラブルを起こしてしまうところは、スポーツマンとして閉口ものかもしれない。
そのほか、
いずれにしても、ここに並んだのは、超人的な能力を持つスポーツ選手たち。彼から起こす奇跡は、何度ぼくらの心を震わせたか計り知れない。彼かもし実在したら…、きっと日本のスポーツシーンに革命が起きることだろう!
文=前田レゴ