大阪府寝屋川市立中1年の平田奈津美さん(13)が遺体で見つかった事件で、府警は10日、殺人容疑で、契約社員山田浩二容疑者(45)=死体遺棄容疑で逮捕=を近く再逮捕する方針を固めた。
捜査関係者によると、山田容疑者は8月13日、平田さんを何らかの方法で窒息死させた疑いが持たれている。
府警によると平田さんの遺体は同日午後11時半ごろ、同府高槻市の駐車場で発見され、同級生の星野凌斗さん(12)も同21日午後7時35分ごろ、同府柏原市の竹林で遺体で見つかった。
平田さんの死亡推定時刻は同13日午後7時前後。顔と手首に粘着テープが巻かれ、腕などに刃物で切られたような30カ所以上の傷があった。
山田容疑者は同日午前5時すぎに京阪電鉄寝屋川市駅近くで2人を連れ去り、午後0時40分ごろに柏原市内のコンビニで粘着テープを2本購入、奈良県内を走行したとみられる。
午後10時25分ごろには、山田容疑者とよく似た人物が大阪府枚方市のガソリンスタンドで給油する様子を確認。車はその後、平田さんの遺体発見現場の方に向かったとされる。
山田容疑者の勾留期限は今月12日。当初、「初対面の女の子に声を掛け、車内に連れ込んだ」と話す一方、「同乗者の男が後部座席で女の子を殴るなどして、知らない間に死んでいた。男が遺体を車から出して遺棄した」と供述していたが、その後は黙秘しているという。