ネットワークインフラみたいな基幹製品はきっと厳正なるテストを経て世に出るんだろうなーって思いますよね。違うんです! 何年か前にシスコが警告を流した設計ミスはほんとにマヌケで、よくまあこれで出荷できたものだなって感動してしまいました。
2013年10月、シスコが「Field Notice」という警告を流したのは、あの高価なCisco Catalyst 3650、3680シリーズスイッチの48ポートモデルに関するものです。
ご覧のように、システムを工場出荷時の設定にリセットするボタンがポート1の真上についているため、スナグレス・ブーツ付きケーブルを差し込むと、保護ブーツがボタンにがっつり当たっちゃうんです。
中にはすんごいロングブーツのケーブルもあるので、そういうのはシスコのこのモデルのポート1に差し込むだけで、システムリセット。
このスイッチは一般家庭用ではありません。データセンターとか、そういうところで使うやつ。なので、ちょっとしたボタン位置のズレでもその被害は甚大です。ケーブル差し込んだだけでデータセンターが丸ごとダウン! なーんてことにもなり兼ねません(まあ、スイッチ1個でダウンしないような安全設計になってるとは思いますが、それでも考えるだけで怖いぞ!)。
左上のポート1の上。この間の悪い場所にリセットボタンが…
で、シスコはどうしたのか? ブーツのないケーブルを買え、買っちゃったんならケーブルからブーツ取っ払って差し込め、と警告を流したのです。ポキっとね。
というわけで別に世界が終わるような大ポカでもないですけど、こんな嫌でも気づきそうなデザインの欠陥が誰にも探知されないままスルスル通っちゃうんだから世の中、面白いなーと思って。
[Cisco via Twitter via The Next Web via Gizmodo ES]
Mario Aguilar - Gizmodo US[原文]
(satomi)