米マイクロソフトは8日(現地時間)、同社の提供する最新Webブラウザ「Microsoft Edge」において、近日中にも「VP9」コーデックのサポートを開始する予定であることを発表しました。
先日には、Microsoft Edgeが米グーグルによって開発されるオープンかつロイヤリティフリーな動画フォーマット「WebM」を近日中にもサポートする見込みと伝えられていましたが、今回そのWebMにおいて非常に大きな役割を担うビデオコーデックVP9のサポート開始が発表されることとなりました。
提供時期に関する詳細な情報は明かされませんでしたが、マイクロソフトによると、「Windows Insider Program」の参加者に対して近日中にも提供が開始される「Insider Preview build」の最新版を通じて、このアップデートは実施される予定とのことです。
なお、既にYouTube上などにおいてはWebMフォーマットおよびVP9コーデックは広く普及していますが、今後HTML5世代における強力なライバルとして知られる「H.265/HEVC」フォーマットとのシェア争いがより一層本格化する可能性も指摘されています。
いかに軽快な動作と優れた動画圧縮効率をWebブラウザ上で実現できるかが勝負の分かれ目となることが予測されますが、最終的にどちらが “主流” になるとしても、競争することによって洗練されたフォーマットになるのが、一般消費者としては最も望ましい結末なのかもしれません。