全国的に大雨と被害をもたらした台風18号。災害現場からはツイッターで助けを求める投稿が相次ぎました。いつ襲ってくるかわからない自然災害。ツイッターでの正しい救助要請の仕方を、ツイッター社に聞きました。
【写真】迫る濁流、電柱にしがみつく男性を空から… 災害現場の自衛隊
震災ではヘリ出動のきっかけに
ツイッターによる救助要請は、2011年3月11日の東日本大震災で注目を集めました。電気などのライフラインが打撃を受けた時、スマホを使えば、その場から助けを呼ぶことができます。
宮城県気仙沼市では、一時孤立した被災者が携帯メールで「火の海、ダメかも」と送信。メールを受信した家族がツイッターに投稿したことがきっかけで、東京消防庁がヘリを出動させ、無事、救助されました。
救助後の報告、削除を忘れずに
一方、ツイッターは誰も簡単に発信できるため、トラブルの元になる可能性もあります。
ツイッター社ではツイッターで救助要請をする際の注意点として、以下の項目を呼びかけています。
・ハッシュタグ「#救助」を使う
コピペの拡散は厳禁
今回の大雨では、「#救助」がついていない救助要請のツイートを見た他のユーザーが、ハッシュタグをつけてリツイートするなど、支援の輪がツイッター上でも広がりました。一方で、他のユーザーが拡散する際には注意するポイントもあります。
・公式リツイートで拡散する
ツイッター社によると、今回の大雨では、多くの人が救助要請にツイッターを活用したり、他のユーザーによる支援のリツイートが起きたりしたそうです。「東日本大震災の時よりも、災害時のツイッター活用の認識が広がっている」(ツイッター社ライフライン担当者)。
ツイッター社では、災害時のツイッターの使い方について、自社のサイト(https://support.twitter.com/articles/20170080)でも注意点をまとめ、発信しています。