ビル・ゲイツさんに孫正義さん、山中伸弥さんなど、各界の著名人が多数参加し、昨年ブームとなった「アイス・バケツ・チャレンジ」。筋萎縮性側索硬化症(ALS)の患者や家族を支援することを目的とした募金イベントですが、今年は行われているのでしょうか?関係団体を取材しました。
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続けているが、盛り上がりはイマイチ…
「もちろん、まだ続けています」。そう話すのは日本ALS協会常務理事の金沢公明さん。今年も8月23日に都内の事務局前で氷水をかぶりました。ただ、昨年ほどの盛り上がりは日本ではまったくないといいます。
昨年はSNSを中心にチャレンジ活動が広がり、年度末までに約3780万円の寄付金が集まりました。昨年に続いて今年も地下アイドル「仮面女子」メンバーによるチャリティーオークションがあったものの、集まった寄付金はまだ数十万円にとどまっているということです。
金沢さんはこう話します。「支援活動を一過性に終わらせたくないという気持ちは多くの方にあるはずなのに、それを具体的な寄付活動につなぐことができていないのが残念です」
昨年の寄付金は治療研究などに
欧米などでは今年に入ってもアイス・バケツ・チャレンジを中心に、ALS患者への支援は根強く続いています。金沢さんは「アメリカなどには何億と寄付を集める団体もある。日本でも寄付がしやすくなる仕組みを作れないか、真剣に考えていきたい」と話しています。
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<ALS> 全身の運動神経が侵され、筋肉が萎縮(いしゅく)していく進行性の難病。徐々に体が動かなくなり、呼吸困難に陥る。この病気にかかった大リーガーの名から「ルー・ゲーリッグ病」とも。宇宙物理学者ホーキング博士も患者の一人。
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日本ALS協会は、引き続き寄付の協力を呼びかけています。下記口座から寄付することができます。
みずほ銀行 飯田橋支店 店番号061