全国的に大雨と被害をもたらした台風18号。不安になる人々を癒やしたツイートが話題になりました。上野動物園が投稿したハシビロコウの写真。大雨にも動じず立ち尽くす雄姿に「堂々たる、風格」「かっちょいい」など称賛の声が寄せられ、リツイートは7千を超えました。このハシビロコウ、どんな鳥なのでしょうか。投稿した上野動物園に聞きました。
気配消す、孤高の立ち姿
ハシビロコウは、ウガンダに生息する鳥です。意外と大きく、体長は1メートル以上あります。大きなくちばしと、あごを引いたような姿勢が特徴的で、くりっとした瞳と合わさって独特の雰囲気を醸し出しています。
ユニークなのは、雨でも微動だにしないその生態です。これは、魚を狙う時に気配を消して狙うためのもの。ウガンダはスコールもある土地なので、多少の雨は気にせず、ずっと立っています。
「さっ、さすが」
ツイートされた8日は東京都内も大雨が降り続いていました。職員が、ハシビロコウはどうしているか気になって見に行ったところ、案の定、立ち尽くしていたことから写真におさめ「豪雨でも動かない鳥、ハシビロコウ。」というコメントとともに、ツイートしました。
反響は大きく、投稿と同時にリツイートが相次ぎました。
「雨にも負けず!? スゴいんだね」
ツイッターと相性いい人気者
ハシビロコウは、もともと人気の鳥で、ポスターにもたびたび登場しています。特にツイッターと相性がよく、写真を投稿すると、リツイートが相次ぐそうです。
動物園の担当者は「かわいい、というか、格好いいというか。雨宿りできる場所もあるんですが、気にせず立ってる姿がみなさんの心をつかんでいるようです」と話しています。