【ロンドン時事】南アフリカのウィットウォーターズランド大学などの研究チームは10日、同国北部の洞窟で発見されたヒトに似た種の化石について、人類と同じヒト属に入るこれまで知られていない種のものだと発表した。発見された洞窟名から「ホモ・ナレディ」と名付けられた。

 チームは2013年に見つかった約15人分1500個の骨の断片の研究を続けていた。ホモ・ナレディは死者を洞窟に葬る習慣があったとみられる。体格は小柄な人と同じぐらいで、足や手も人類と似ているが、脳は小さい。

 生存時期は不明。チームを率いたウィットウォーターズランド大学のリー・バーガー教授はBBC放送に、ヒト属の中では最古のものの一つで、300万年前にアフリカで暮らしていたのではないかとの見解を示した。