マンチェスター・Uに所属するスペイン代表GKダビド・デ・ヘアが、同クラブと契約延長する可能性が浮上している。
現在24歳の同選手は今夏、レアル・マドリード移籍間近に迫っていた。交渉は成立に至っていたが期限内に手続きを終了させることはできず、移籍不成立に終わっている。思わぬ残留を果たしたもののマンチェスター・Uとの契約は残り1年となっており、クラブ側は契約延長を熱望しているようだ。
10日付のイギリス紙『デイリー・メール』によると、デ・ヘアの代理人を務めるジョルジュ・メンデス氏は同日にマンチェスター入りしたという。
一方、スペインのラジオ局『Cadena Cope』のインタビューに応えたレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長は、「デ・ヘアはあちらの選手で、我々には3人のゴールキーパーがいる。デ・ヘアに新契約を結ぶなとは言っていないし、彼は自身のキャリアにとってベストな行動をとる必要がある」と、同選手の選択を尊重する考えを示した。
このまま行くと来夏にはフリー移籍が可能となるが、マンUも手放しで認める訳にはいかない。移籍騒動の渦中にあった今季ここまではベンチ入りできていなかったことからも、契約延長を断った場合は出場機会を与えられない可能性も考えられる。
ペレス会長は、「1年間何もしないというのは非常に厳しいものだ。来年まで待ってフリーで獲得しろと人々は言うが、偉大な選手にそんなことは決して起こらない」と、楽観視していないことを強調した。
12日に行われるプレミアリーグ第5節で、マンチェスター・Uはリヴァプールと対戦する。同紙によると、チームを率いるルイ・ファン・ハール監督はデ・ヘアの起用について前日に決断する見通しとなっているという。