日本銀行は10日、2015年8月の企業物価指数(速報値、2010年=100)を発表した。それによると、企業物価指数は前年同月比3.6%下落の102.7となり、5カ月連続で前年を下回った。下げ幅は前月より0.5ポイント拡大し、2009年12月(3.8%下落)以来、5年8カ月ぶりの大きさとなった。前月比でも0.6%下落した。
○石油・石炭製品などが大幅下落
消費税率引き上げの影響を除いた国内企業物価指数は前年同月比3.6%下落の99.8と、10カ月連続のマイナス。前月比でも0.7%下落した。
国内企業物価指数を業種別に見ると、全23業種中、11業種で上昇、12業種で下落。下落したのは、石油・石炭製品が前年同月比26.2%下落、スクラップ類が同22.3%下落、電力・都市ガス・水道が同8.9%下落などとなった。
輸出物価指数は、契約通貨ベースでは前月比0.9%下落、前年同月比6.1%下落の92.1、円ベースでは前月比1.0%下落、前年同月比3.4%上昇の112.5。輸入物価指数は、契約通貨ベースでは前月比1.6%下落、前年同月比19.5%下落の90.4、円ベースでは前月比1.9%下落、前年同月比9.6%下落の114.5となった。
(御木本千春)