カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は9月10日、同社が指定管理者として運営をしている武雄市図書館(佐賀県武雄市)に追加納入した蔵書が「まるで在庫処分ではないか」と批判されていることを受けて、代表取締役社長兼CEO 増田宗昭さん名義でコメントを発表した。
同図書館の蔵書入れ替えで廃棄・購入した約1万冊の蔵書リストの中に、ガイドブックや10年以上前の試験対策本が混じっており「図書館らしくない」との指摘が続出し問題となっていた。CCCがTSUTAYAを運営していることもあり、TSUTAYAの不良在庫を押し付けているのではないかとの推測する声も挙がっていた。
CCCは、2013年4月のリニューアル開館前に武雄市から業務委託を受け、初期蔵書の強化としてCCCが当時出資していたネットオフなどより商品リストを事前に確認の上で1万132冊を装備費と物流費含めて760万円で納入。このうち、追加納入蔵書について調査した結果、リニューアル開館から今年9月9日までの約2年半で一度も借りられていない蔵書が1630冊ある事を明らかにした。
「追加納入した蔵書について、より精度の高い選書を行うべき点があった事を反省」し、これらの蔵書と同等の冊数を新たに選書し寄贈することを決定したと報告している。
同図書館をめぐっては今年4月ごろ、改装オープンを前に大量のDVDを含む資料を除籍(廃棄)していたことが報じられ問題になっていた。