宇宙に行ったウィスキーは味が変わる―調査結果 | ニコニコニュース

マイナビスチューデント

無重力に近い宇宙空間が、成熟していないモルトウィスキーの味に影響を与えることが実験により確認されました。
2011年10月、スコットランドのアイラ島にあるアードベック蒸留所のウィスキーが貨物宇宙船で国際宇宙ステーションに送られました。
また、宇宙に送られたモルトウィスキーの入った小びんと同じものが、比較用として地球でも保管されました。

宇宙に送られたウィスキーは2014年に地球に戻され、予定されていた実験が始まりました。


この実験では、無重力に近い状態が、食品やワイン、蒸留酒に風味を持たせるテルペンという化合物にどのような影響を与えるかを調査。
いくつかの実験を重ねた結果、宇宙に送られたサンプルが、地球で保存されていたものと「顕著に異なった」ことを確認しました。
アードベック蒸留所の責任者、ビル・ラムスデン博士は次のように述べています。
「宇宙に送ったサンプルは、明らかに違っていました。私がそのサンプルの香りを嗅ぎ、味見をしたとき、いつものアードベックのウィスキーよりも、スモーキーなフェノール系の特徴が強く出ていました。それは私が地球のウィスキーで味わったことのないタイプのスモーキーな味わいでした。」

ラムスデン博士によれば、もともと複雑な味わいを特徴とするアードベック蒸留所のウィスキーが、宇宙に送られることで、さらに複雑な味わいとなりました。


この発見が、いつの日かウィスキー産業に大きな影響を与えるかもしれません。

Out Of This World: Space Whisky Taste Test


http://news.sky.com/story/1547824/out-of-this-world-space-whisky-taste-test