いやーロゴデザインって奥が深いですよねー。
NASAの「ワーム(いも虫)」ロゴ。もう引退して何十年も経ちますが、未だに多くの人に愛されているデザインです。そんな「いも虫」ロゴ時代のNASAのデザイン・ブックがこちらのキックスターター・ページで80ドル(約9,600円)で購入できます。
「ミートボール」と呼ばれる現在のNASAのロゴは1959年に作られたのですが、ニクソン政権の時にNASAだけでなく全政府規模でグラフィック・デザインの改善プロジェクトが行われたんです。その時に「ミートボール」に代わる新しいロゴとして作られたのがこちらのNASA「いも虫」ロゴでした。長年のNASAフォロワーの方は馴染みのあるロゴなはず。
未だにファンの多い粋なロゴですが、ロゴだけでなくデザイン全般の改案を受けてNASAのあらゆる部署から反発があり、約20年後にはまた元の「ミートボール」ロゴに戻ることになりました。
1974年にリチャード・デインとブルース・ブラックバーンさん二人によって作られたこちらのブックはそんなNASAの「新」デザインに関するマニュアルブック。オリジナルの本が数冊今も残されており、2011年にはDisplayがいくつかのページをFlickrで公開して話題になりました。
それを受けてニューヨークのデザイン会社であるPentagramがマニュアルブックの再発刊をしたということだそうです。Pentagramはニューヨーク市地下鉄のマニュアルの発売でも話題になったデザイン会社です。
オリジナルのマニュアルはリング・バインダー式だったようですが、こちらの再発刊版は本として綴じられています。ページをめくるとスペース・シャトルやユニフォームなどにシンプルな「いも虫」ロゴがあしらわれているのが見られます。
ロゴだけじゃなくてマニュアル自体のデザインがすごくカッコイイんですよね...1ページずつフレームに入れて飾りたいくらいです。個人的には「ミートボール」よりもこっちの方が未来!って感じがして好きなんですが、皆さんはどうですか?
もしこのロゴを使い続けてたら今ごろ火星移住もできてたかもしれないですよね...それは無いですね。はい。
source: Kickstarter, Wired
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)