中国メディアの環球網は6日、インドが国内のトイレ問題にどれだけ頭を悩ませているかは、インドメディアのトイレ問題に対する関心度合いを見れば一目瞭然だと伝え、「東急百貨店が運営するトイレは美術品が置かれ、音楽が流れ、アロマの香りがする」と驚きを示したと報じた。
記事は、インドのモディ首相が以前、540万箇所のトイレを建設する計画を打ち出したとしながらも、今なお同計画は達成していないと指摘。続けて、インドメディアは国内のトイレ問題だけでなく、他国のトイレ事情についても高い関心を示しているとし、インドメディアが「日本でこのほど、日本トイレ大賞の選定結果が発表された」と報じたことを紹介した。
続けて、日本政府がトイレの衛生さのほか、安全性や快適性などについての優れた取り組みを表彰するために「日本トイレ大賞」を創設したことを紹介。
さらに、東急百貨店が運営する、渋谷ヒカリエ「ShinQs」に設置されているレストルーム「スイッチルーム」が「女性活躍担当大臣・男女共同参画担当大臣賞」を受賞したことを紹介し、インドメディアが「スイッチルーム」について「トイレだというのに美術品が置かれ、音楽が流れ、アロマの香りがする」と驚きを示したと報じた。
また記事は、中国で2015年内に農村地区の75%にトイレインフラを整備するという「トイレ革命」についてもインドで関心が集まったことを紹介し、中国のトイレの整備をめぐる迅速かつ大規模な対応に対し、インド人からは称賛が寄せられると同時に、インド政府の対応の遅さに批判の声があがったことを紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)