ボルドーは11日に行われたリーグ・アン第5節で、パリ・サンジェルマンとのアウェーゲームに臨んだ。同試合前にチームバスが故障したボルドーがパリ市内の地下鉄を利用して、試合会場のパルク・デ・プランスを訪れていたことが明らかになった。同日付のフランス紙『レキップ』など各紙が報じている。
前節のナント戦でようやく今シーズン初勝利を収めたボルドーは、敵地で王者パリ・サンジェルマンとの一戦を迎えた。チームは昼過ぎに飛行機でボルドーからパリへ移動し、チームバスで試合会場のパルク・デ・プランスへ向かう予定だったが、ここで思わぬトラブルに見舞われる。手配していたバスが故障して移動手段を失ってしまったのだ。
そこで機転を利かせたのがジャン・ルイ・トリオー会長。地下鉄の切符を40枚購入し、スタッフと選手に与えて地下鉄での移動を提案した。選手たちは『カルフール・プレイエル』駅から『ポルト・ドゥ・サン・クルー』駅までの約45分間を地下鉄で移動し、予定より大幅に遅れることなく無事に試合会場近くのホテルに到着することができたという。
選手を無事にスタジアムまで導いたトリオー会長は「我々はおとなしく、みんなと同じように切符を買ったよ。40枚もの切符をね! (周りの人々は)みんな感じが良かったよ。特に子供はね。みんな我々に親切にしてくれた」と大きな混乱なく移動を済ませることができて一安心だったと話した。
ボルドーは思わぬトラブルに巻き込まれたが、試合ではパリ・サンジェルマン相手に2-2の引き分けに持ち込み、しっかりと勝点1を持ち帰っている。