ブンデスリーガ第4節が12日に行われ、日本代表MF長谷部誠が所属するフランクフルトとFW大迫勇也、MF長澤和輝が所属するケルンが対戦した。
前節シュトゥットガルトを下して今シーズン初勝利を手にしたフランクフルトは連勝を目指しホームでの一戦に臨む。対するケルンはここまで2勝1分けと負けがなく好調を維持している。長谷部は前の試合に引き続き中盤で起用され、4試合連続のスタメン出場。また、けがで戦列を離れていた昨シーズンのリーグ得点王であるFWアレクサンダー・マイアーが約5カ月ぶりに復帰を果たしている。一方、ケルンの大迫はベンチスタート、長澤はメンバー外となった。
試合は開始4分に動く。フランクフルトはアレクサンダル・イグニョフスキと長谷部のコンビで右サイドを崩すと、イグニョフスキが上げたクロスにエリア内のアレクサンダー・マイアーが高い打点で合わせ、ヘディングシュートをゴール右に決めた。マイアーが復帰後初戦でいきなりゴールを挙げ、フランクフルトが先制に成功する。
いい形で試合に入ったフランクフルトは15分に追加点を奪う。自陣でボールをカットしたマルコ・ルスが中盤まで持ち上ると裏へ飛び出したルク・カスタイニョスにスルーパスを通す。これを受けたカスタイニョスがGKとの1対1を制し、ゴール左隅にシュートを流しこんだ。止まらないフランクフルトは23分、長谷部が右サイドを上がったハリス・セフェロヴィッチにボールを預けると、パスを受けたセフェロヴィッチはアーリークロスを選択。ファーサイドでフリーになっていたマイアーは倒れ込みながら左足で合わせゴールネットを揺らした。
あっという間に3点のビハインドを背負ったケルンは28分、左サイドのシモン・ツォラーが左足で上げたクロスにアントニー・モデストが頭で合わせ1点を返した。ところが直後の30分、長谷部の絶妙なスルーパスに抜け出しGKと1対1の局面を迎えたカスタイニョスが冷静にゴール右に決め、フランクフルトが再びリードを3点に広げる。
後半に入り49分、ケルンのベンチが動く。ツォラーとレオナルド・ビッテンコートを下げ、大迫とフィリップ・ホジナーが投入された。
フランクフルトは4ゴールを奪った前半とは対照的になかなかチャンスが作れない。対するケルンも66分にホジナーのパスからモデストにシュートチャンスが訪れたが、GKに阻まれ得点には至らなかった。
すると73分、疲れが見え始めていたフランクフルトに決定的な5点目が入る。前線でボールを奪ったカスタイニョスからのスルーパスを受けたセフェロヴィッチが左足でゴール左隅にシュートを沈めスコアは5-1となった。ケルンは失点後の78分、モデストを下げてドゥシャン・シュヴェントを投入。この交代により、トップ下に入っていた大迫は最前線にポジションを移した。
81分、ケルンはヨナス・ヘクターが蹴った右CKにドミニク・ハインツが合わせ1点を返す。しかし終了間際の87分にはフランクフルトに追加点が生まれる。左からのクロスにマイアーがヘディングで合わせ、これでハットトリックを達成。試合はこのまま終了し、フランクフルトが6-2でケルンを下し連勝を飾った。一方のケルンは4戦目にして今シーズン初黒星を喫している。
次節、フランクフルトはアウェーで日本代表DF酒井高徳が所属するハンブルガーSVと、ケルンはホームでボルシアMGと対戦する。
【スコア】
【得点者】