幽霊を見てしまい、恐ろしい思いをした……そんな体験をしたことがある人もいるかもしれない。中国では先日、高速道路で幽霊のような“奇妙な物体”に遭遇した男性から警察に通報が入った。しかし、それは幽霊でも何でもなく、実際はジョギングしていた男性だったという。
中国メディア揚子晩報などによると、この騒動は8月27日23時ごろ、上海と成都をつなぐ高速道路上で発生した。そのとき、上海方向へと車を走らせていた男性の目の前に突如亡霊のようなものが暗闇に出現。男性はたいそう驚くとともに、あやうく事故を引き起こしかねない危険な状況に陥ったことから、警察に通報することにしたのだという。連絡を受けた交通警察がパトカーで言われた付近に赴くと、確かに何らかの物体のようなものがゆらゆらとうごめいていた。パトカーがスピードを落として徐々に近づいていくと、それは幽霊でも何でもなく、人間の男性。男性は高速道路を上海方向へ走り続けていたのだという。
幽霊ではなかったことに警察もホッと胸をなでおろした……かどうかは定かではないが、男性に事情を問いただすことに。そして判明したのは、男性は南京で暮らしており、この日はマラソン大会の練習で14時ごろからジョギングをしていたそう。予定では南京から鎮江(上海と南京の中間地点)まで国道沿いを走ることになっていたが、途中で道を見失い、誤って高速道路に侵入してしまったとのことだ。警察に止められたさいは自分でも大変驚いたという。
なお、男性はパトカーで鎮江駅まで送られ、電車に乗って地元の南京まで戻ったとのことだ。