プレミアリーグ第5節が12日に行われ、マンチェスター・Uとリヴァプールが対戦した。
マンチェスター・Uがホームのオールド・トラッフォードにリヴァプールを迎えての“ナショナルダービー”となった。マンチェスター・Uは、11日に契約延長が発表されたGKダビド・デ・ヘアがスタメン入りし、今シーズン初出場。だが、キャプテンのFWウェイン・ルーニーがハムストリングを負傷したため欠場となり、ワントップにはMFマルアン・フェライニが入った。一方のリヴァプールは、前節に退場となったMFフィリペ・コウチーニョが出場停止処分で欠場。復帰が期待されていたFWダニエル・スタリッジは、今節もメンバーに入らず欠場となった。
試合は例年の激しさから一転して、膠着状態が続く。マンチェスター・Uは12分、マッテオ・ダルミアンがペナルティエリア内右に抜けだしマイナスの折り返し。中央のフェライニが反応するが、トラップが大きくなりシュートまで持ち込めない。リヴァプールは19分、セカンドボールに反応したナサニエル・クラインが、エリア手前右から右足シュートを放つが、枠を捉えられなかった。22分、マンチェスター・Uはメンフィス・デパイがエリア内左に侵入しシュートを放つも、相手選手にブロックされた。前半は両チームとも決定機を作れずスコアレスで折り返す。
マンチェスター・Uはデパイに代えてアシュリー・ヤングを投入し後半を迎える。すると49分、左サイドで仕掛けたヤングが、エリア手前の左脇で倒されてFKを獲得。サインプレーでフアン・マタのボールから、エリア内中央でデイリー・ブリントが左足のダイレクトシュートを放つと、ゴール左隅に決まり先制点を奪った。
リヴァプールは57分、ロングボールをデヤン・ロヴレンが頭で繋いだところに、エリア内中央でダニー・イングスが胸トラップから左足で叩きつけるが、シュートはデ・ヘアに弾き出された。64分には、マルティン・シュクルテルとフィルミーノが立て続けにシュートを放つが、体を張ったブリントにブロックされて、得点とはならなかった。
マンチェスター・Uは65分、マタに代えて投入された新加入の19歳FWアントニー・マルシャルが移籍後初出場を果たしプレミアリーグでデビュー。リヴァプールも同時に、フィルミーノを下げて、こちらも19歳のFMジョーダン・アイブをピッチに送り出した。すると69分、アンデル・エレーラがジョー・ゴメズにエリア内右で倒されて、マンチェスター・UがPKを獲得。これをエレーラ自身が、豪快にゴール左へ蹴りこんで追加点を奪った。
反撃を狙うリヴァプールは76分、右サイドのジェームズ・ミルナーからのクロスに、中央のクリスティアン・ベンテケが頭で合わせるが、枠を捉えられない。84分には、エリア内右に侵入したアイブが左足でシュートを放つも、デ・ヘアに阻まれた。するとその直後、右サイドのアイブがクロスを入れるも、一度はブリントにクリアされる。だが、セカンドボールに反応したエリア内中央のベンテケが、ダイレクトのオーバーヘッドキックで豪快にゴール右に突き刺した。
点差を縮めたリヴァプールが勢いにンるかと思われたが、マンチェスター・Uが86分に追加点を奪う。左サイドから中央に切り込んだマルシャルが、DF2人をかわしてエリア内左に抜け出すと、フリーで右足を振り抜きシュートをゴール右隅に沈めた。マルシャルは移籍後初出場初ゴールとなり、鮮烈のデビューを飾っている。
試合はこのままタイムアップを迎え、マンチェスター・Uが3-1で勝利。昨シーズンもリヴァプール相手に2試合とも白星を収めたマンチェスター・Uは、ダービー戦3連勝となった。
マンチェスター・Uは15日にチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節でPSVと、20日にリーグ戦第6節で日本代表DF吉田麻也の所属するサウサンプトンとアウェーで対戦する。リヴァプールは17日にヨーロッパリーグ・グループステージ第1節でボルドーと、20日にリーグ戦第6節でノリッジとのアウェー戦に臨む。
【スコア】
【得点者】