中国メディア・捜狐は8月31日、日本が自動車のターボチャージャーの優れた技術を持ちながら自ら使おうとしないとし、その理由について考察する記事を掲載した。
記事は、ターボチャージャーが大きなトレンドとなっているなかで「ターボチャージャーがなければ技術的に劣り、良い自動車を選ぶ目が不足している」といった風潮が出ているとしたうえで、ターボチャージャーを採用したエンジンには安全リスクが潜んでいると伝えた。
そして、米国のあるターボチャージャーを搭載したエンジンで実験したところ、100馬力に達した状況でエンジンの温度が1600度を越えていたと紹介。一般のターボエンジンは始動後程なく軽く600度に達するとし、量産型の1.8Lターボエンジンを停止してすぐエンジンルームを観察するとパイプが赤くなっていることが確認できたとする画像を掲載した。
そのうえで、「ターボエンジンがなぜ容易に発火するかを理解することは、写真を見れば簡単だ」、「鉄が赤く焼けるほど高温で作動しているターボチャージャーに漏れた燃料が付着すれば瞬時に発火し、爆発を引き起こす」と解説。その例として、2010年に上海フォルクスワーゲンの幹部が乗っていたターボ車が走行中にダンプカーと接触して前部が破損、その後爆発を起こし、乗っていた幹部4人が死亡した事故を挙げた。
また、ターボエンジンは停車後さらに一定時間作動し続けてからでないと温度が下がらないとも説明。ターボチャージャーは日本人が得意とする技術であるとしたうえで、「興味深いことに、日本人はこの先進技術を他人に用いさせ、自分では使わないのである」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)