新型iPhoneでキャリア3社の料金プランまとめ、MNPでドコモの優位が際立つ | ニコニコニュース

サーチナ

 9月12日から予約受付が始まった新型iPhone(iPhone6s/Plus)。感圧センサー「3D Touch」や「4Kビデオ対応」などの新機能によって、9月25日の発売日には再び「iPhone」の話題で盛り上がりそうだ。12日にNTTドコモが新しい料金プランを発表したことでキャリア3社の端末価格と月額契約料も出そろった。最後に発表したドコモの料金は、「ドコモにチェンジ割」の新設で、MNP(携帯電話番号を変えないで違う携帯電話会社に乗り換えること)の場合、月額料金(端末価格込み合計)が3社の中で頭抜けて安くなることがわかった。各社の料金(税込価格)とサービス内容を比較した。(写真は、アップル社が発表した新製品のリリースより、iPhone6sと同Plus)

 「ドコモにチェンジ割」は、他社から乗り換えでiPhoneを購入すると適用される。割引内容は基本使用料を最大1年間、月額1458円割引するもの。auの「スーパーカケホ」、ソフトバンクの「スマ放題ライト」などカケホーダイを5分以内に限定して月額基本料金を1836円(税別1700円で「カケホ」や「スマ放題」より1000円安)にすることで話題になったが、「ドコモにチェンジ割」は「U25応援割」と併用することで月間割引額が1998円になる。

 もっともMNPについては、「auにかえる割スーパー(1年間)」やソフトバンクの「のりかえ割」がそれぞれ月額864円の割引になる。そこで、3社のMNPを対象とした最安料金を比較すると、データ定額利用料込みで、ドコモ(無制限カケホーダイ+7GB)が6642円、au(5分以内カケホーダイ+6GB)とソフトバンク(5分以内カケホーダイ+5GB)がそれぞれ6696円となる。

 ここに3社の端末価格を加えて、MNP時の月額合計金額を比較してみる。ドコモはMNP用に「のりかえボーナス」として端末価格から10800円を割引くため、iPhone6s(16GB)では実質端末の負担額はゼロ。64GBでの実質負担額は522円/月、128GBで1062円/月になる。これは、auの実質負担額(16GBで670円/月、64GBで1205円/月、128GBで1740円/月)、ソフトバンクの(同じく648円/月、1188円/月、1728円/月)と比較して圧倒的に安い。このため、月間合計金額は、たとえば、iPhone6s(16GB)で3社を比較すると、ドコモが6642円、auが7366円、ソフトバンクが7344円となり、ドコモの優位性が際立つ。

 同様にiPhone6s Plusで比較しても、端末の実質負担額が、ドコモが16GBで522円/月、64GBで1062円/月、128GBで1602円/月となり、au(同じく1205円/月、1740円/月、2275円/月)、ソフトバンク(同じく1188円/月、1728円/月、2263円/月)と比較してドコモが優位だ。

 3社の機種変更による端末の実質負担額に大きな差はなく、また、旧iPhoneモデル(6、5sなど)の下取り価格もほぼ同等で実施されるため、MNPについてドコモの力の入れようが目立っている。iPhoneの取り扱い開始においては3社の中で、もっとも後発となったドコモが、いよいよ本気を出して顧客獲得に動き出したといえるかもしれない。

一方、iPhone6s/Plusが最大300MbpsのLTE Advance通信という高速回線に対応していることから、各社のネットワーク通信速度を比較すると、ドコモのPREMIUM 4G対応の受信時最大262.5Mbps(東名阪から順次拡大)が際立つ。auの4G LTE/WIMAX2+対応が受信時最大225Mbps(一部エリアのみ)、ソフトバンクのHybrid 4G LTE対応が受信時最大187.5Mbps(一部エリアのみ)という状況だ。(編集担当:風間浩)