文:編集部 小山太輔
●インタビュー記事っておもしろいよね
読者の皆さんにとって、ゲームの開発スタッフからダイレクトに衝撃の事実が語られたり、ゲームの奥に秘められたものなどが明かされるインタビュー記事って、かなり魅力的なんじゃないかなと思います。それはお届けする記者たちにとっても、じつはいちばんおもしろいもののひとつであり、いちばん難しい記事のひとつなんです。力量が問われると言いますか、話題の新鮮度や話し手の話したいパワーに依るところも大きいのですが、聞き手の知識、取材力、臨機応変さ、構成力などによって読み応えが変わってくるからです。
なんでこんな話をしているのか。いや、今回の週間PVランキングは、ファミ通.comの9月5日~9月11日のものですが、トップ5本のうち3本がインタビュー! しかもすべて話題は2015年5月28日の発売以来、全世界で“イカ旋風”を巻き起こしている、大人気『Splatoon(スプラトゥーン)』だから!! 実際のところは少し前、6月に実施されたインタビューですが、今回の記事化にあたって完全版となっています。話し手の熱量、聞き手の力、話題の魅力がすべて噛み合った読み応えバッチリのインタビューにご注目を!
【画像9点】「【週間PVランキング】激ツヨ“イカ旋風”に食い込んだエンタメ情報とは?【9/5~9/11】」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)
【1位】
4ページにわたる開発者への大作インタビュー。盛り上がりについての感想やブキの傾向、裏設定などが語られるなか、ヒットの要因を“見ただけで何をしているかが一発でわかるゲームのわかりやすさ”などと分析していています。一方、“正直わからないし、わかった振りをしてはいけない”というスタッフからの冷静な意見も飛び出したり。
【2位】
2位は、ひとクセある人気コミックのテレビドラマ化の第2報。キャスティングの話題です。まさかの実写化を伝える第一報で「マジかよ!?」と驚いたであろう読者の皆さんが今回はキャストに注目した模様。記事へのコメントも賑わっていました。個人的には、裏生徒会副会長役の護あさなさんに注目です。
【3位】
システム編に続いてデザイン編が3位となりました。そのシステム編でも語られていましたが、プレイする人によってフックする部分がさまざまなのも『スプラトゥーン』の特徴です。ここでは、あのキュートでヤンチャなデザインの根っこにある考えかたや、各キャラクターの語られていなかった設定が明かされています。
【4位】
カプコン、セガゲームス/セガ・インタラクティブ、バンダイナムコエンターテインメントの錚々たるキャラクターが一堂に会するクロスオーバー・シミュレーションRPGの新キャラクター情報。『テイルズ オブ ヴェスペリア』からのザギや『.hack//G.U.』からの葬炎のカイト参戦なども驚きでしたが、読者の皆さんの話題をかっさらっていったのが“せがた三四郎”の参戦。しかもキャラクターのボイスは、藤岡弘、氏ご本人! これはひと目見てみたくなりますよね。
【5位】
『スプラトゥーン』3記事目はサウンド編。ジャンルの幅広さや、何よりそれぞれのクオリティの高さが人気の一因となっている『スプラトゥーン』のサウンドをサウンドチームの皆さんに尋ねています。ゲームの世界で人気の架空のバンドやアイドルをイメージして制作されているものがあるといった話から、インクの効果音の秘密まで、読むとまたゲームに戻りたくなる話が満載です! 関連して、2015年10月21日に発売されるサントラについての記事(→こちら)もオススメですよ。
【6位】
【7位】
【8位】
【9位】
【10位】
●また行って味わいたくなってきた!
で、記者が独断で選ぶ今週気になった記事というと……
岩田聡氏に捧げられたメッセージほか、PAXで見た日本のビデオゲーム関連のものをフォトレポート【PAX PRIME 2015】
シアトルで催されたPAX PRIMEが終わった週の週末に公開された記事。任天堂の岩田聡氏に対して愛情と哀悼と敬意を表わす会場の様子や、会場の隅っこで展開されている、だらりとしたそれでいて心地いいレトロゲームコーナー、それから黒い血の噴き出る『ダークソウルIII』の噴水などの写真を並べて解説しています。
海外ゲームショウの会場をダラダラと歩いているときに、「お、なんだこれ?」となる感覚が追体験できて、読めばゲームをとりまく海外コミュニティの熱気に触れられることと思います。「PAXってのはですね、オレら好きだからやってんだぜー感がいちばん強いんですよ! ゲームファンのための祭りなんスよ!!」と書き手の記者がアツく語っていたことを思い出しました。なんて書いていたら、また取材に行きたくなってきた!
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