中国都市部では普通のタクシーがつかまりにくいケースもあり、多くの白タクを見かけるが、同時に「トラブルに巻き込まれた」などの報告も後を絶たない。今回報じられた一件も、そんな白タクにまつわるトラブルのひとつ。ある女性客がタクシー運転手から“ラジオ周波数”と同じ料金を支払わされるハメになり、怒り心頭だ。
このトラブルに遭遇したのは19歳の女性。大学を卒業したばかりの彼女は先日、弟を連れて観光旅行へ行ったが、その帰りに乗車した白タクに騙されてしまったのだという。当時、長沙駅(湖南省)のタクシー乗り場は多くの人で混み合っていたそうだが、そんな光景に嫌気がさしていた彼女のもとに、ひとりの白タクドライバーが声をかけてきた。料金を尋ねると、相手は「メーターを倒すから」と返答。目的地がそれほど離れていないこともあり、彼女と弟は乗車することにしたが、10分程度乗車して目的地のバスターミナルに着くと、ドライバーはカーラジオの周波数を指差して95元を請求してきた。表示されていたのはFM 94.2だったという。
もちろん、これに納得がいかない女性は激しく抗議したが、バスの時間が差し迫っていたことに加え、ドライバーが徐々に凶悪になってきたため渋々言われた料金を支払うことに。下車後、この白タクのナンバープレートを控えて訴えようとしたが、一部の数字がCDで隠されており、書き留めることはできなかったという。